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私達にできること パート3

地震、津波、原発事故、さらに風評被害と、被災地はまさに何重もの苦難に直面しています。

何とかならないのか!という思いで過ごす毎日ですが、、

とりわけ原発事故に関しては、もはや人災?といってもいいような状況、局面となっています。

「自然を人間の力で組み伏せることはできない!」。このことは30年間ゴカイ養殖をやってきて何度も思い知らされたことです。

かつて、養殖場の建物の大半がビニールハウスだったころ、たびたびの台風の来襲により、ビニールが何度も剥がされたり、飛ばされたりし、そのつどの復旧作業に何日もかかり、「何とか飛ばされないようにしなくては!」とビニールを留めているバンドを、より丈夫なロープに取替えました。

これで一安心!と思っていたところ、猛烈な台風の来襲でビニールどころか建物そのものが倒壊してしまいました。強い風に飛ばされないように!とビニールが頑張ったことにより、今度は建物の強度を超えてしまったということです。

また、その何年か後にも一時間の雨量が100ミリを超えるという猛烈な集中豪雨に見舞われたこともありました。このときは養殖場の半分ほどが水浸しとなり、かなりの被害が出ました。そうしたことは想定し、水路、側溝はじゅうぶん排水できるように設計していたのですが、養殖場の裏手にある山林から大量の雨水と一緒に枯れ木、枯葉が一気に流れ込み、本来なら川に流れるはずの水路、側溝をふさいだために、逃げ場をなくした大量の雨水が一気に養殖場に流れ込んでしまった、ということです。

よく、「想定外のことが!」といいます。しかし、私が経験したこれらの出来事は、決して「想定外」ではないのです。想定し切れてない自分の「発想力」の足りなさと、「備え」の足りなさが招いたことです。

原発事故とその後の関係者の対応を見ていると、かつて私が経験したことと重なり、忸怩とした思いで、ひたすら早く収束へ向かって欲しい!と願っています。

絶対安心、安全はありえない!想定外などという言葉は安易に使ってはならない!

人間は自然を組み伏せることはできない。自然といかに調和していけるか!しかないのです!