文字拡大

2015年9月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

カテゴリー

サイト内検索

アーカイブ

ブログランキング

サイト内検索

カテゴリー

2015年9月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

タグ

ブログランキング

ブログロール

2015 年 9 月 23 日 の一覧

残念なご報告です。

今年の9月10日以来、「マスオくん」の販売を中止いたしておりますが、その間、たくさんの方々からご連絡いただきました。「驚きました。残念。どうにかならないか。」等々、たいへんありがたいメールや電話を頂戴しました。
ゴカイ養殖の開始以来、34年間、一日たりとも休むことなく「ゴカイ漬け?」の日々を送ってきた私にとりましては、ゴカイの出荷ができないという事態は大変残念で無念です。
一口で言ううなら「環境の悪化」によりゴカイの成長が悪くなったことと、大量のへい死が発生したことです。今年はとりわけ6~7月の梅雨期の極端な雨量の多さと日照不足もあり、ゴカイのコンデションが悪い状態に加え、8月に入って海水温の上昇とともに、湾内の海水が常に濁った状態が続きました。この間、他の魚介類の養殖されているところからも赤潮等による被害の報告がありましたが、これまで34年間、ゴカイに関しては「赤潮による被害はない」という思いがありましたが、今年の夏に関してはこれまでの実績、経験を超えたものだったようです。
環境の悪化は突然やってきたものではありません。長い年月の間に少しづつ蓄積されてきたものだと考えられます。しかしながら「ゴカイの成長が悪い、へい死が多くなる」といった現象は突然やってきます。おそらく、ゴカイの養殖が可能な一定の限度を越えてしまったら急激にダメになってしまうのが自然環境の怖さだと思います。
そのような自然環境が壊されてしまうのでは?といった危惧の念は以前から持っていました。そのことは前にもこの日誌で触れておりましたが、いよいよその時がきたのか!という思いです。8~9月の夏の産卵期に、次年度出荷予定の採卵も親ゴカイのへい死によって確保できないまま10月になろうとしています。いずれあらためてご報告しなければなりませんが、このまま継続することは困難となっています。
「マスオくん」を可愛がってくださいました皆様に、とりあえずご報告いたします。